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売上高は1・6%増の688億円で増収減益 第一交通産業4〜12月
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人件費、新車購入など経費増
第一交通産業㈱(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)の17年4〜12月期連結決算は、売上高が前年比1・6%増の688億800万円、経常利益が同12・2%減の46億7600万円の増収減益となった。
営業利益は14・5%減の45億2500万円、純利益は16%減の28億2100万円だった。主力のタクシー事業の売上高は1・6%増の423億5400万円。営業所の統廃合による合理化など経費削減に取り組んだものの、燃料価格の高騰、人員不足に伴う人件費の高騰、コンフォート生産中止に伴う前倒しの新車導入やUDタイプ車両の導入推進による減価償却費の大幅な増加で、セグメント利益は38・5%減の10億7200万円にとどまった。期間中のタクシー認可台数は、買収による増加があったものの、タクシー特措法に基づく特定地域内で預かり減車98台(将来UD車等で復活が可能)などで、前年度末から53台減少し8405台となっている。
また、バス事業の売上高は同3・1%減の61億円。セグメント利益は燃料価格の高騰、新車バス導入、人員不足に伴う人件費の高騰で、同25・3%減の8億2700万円となった。バス認可台数は前年度末から2台増えて735台となった。
一方、不動産分譲事業の売上高は同13・8%増の128億2900万円となった。セグメント利益は同2・08倍の3億8300万円だった。分譲マンションの売上高は同22・1%増の100億8500万円で、戸建住宅の売上高は同37・7%減の18億2300万円。賃貸事業の売上高は同8・4%増の30億6500万円。セグメント利益は同1・7%増の15億4500万円だった。
また、不動産再生事業では不動産流動性が堅調に推移しているものの、前期に大型不動産再生物件を売却した結果、売上高は同60・4%減の9億3700万円にとどまった。セグメント利益は同51・8%減の1億4000万円。金融事業では不動産担保ローンの平均融資残高の増加や貸出資産の健全化による実質金利の上昇で利息収入が増加し、手数料収入も増えた結果、売上高は同21・5%増の10億9400万円。セグメント利益は同2%減の6億4100万円となった。その他の事業では自動車の点検・整備、LPGの販売、パーキング事業、マンション管理などで、売上高は同24億2600万円。セグメント利益は約2・6倍の6200万円だった。
通期では、売上高が同1・5%増の1028億円、経常利益が0・3%増の73億円を見込んでいる。
表はこちらから。