NEWS

売上高は1・5%増の2415億円で増収増益 ヤマエ久野中間期


週刊経済2021年11月30日発行

経常利益は過去最高

今年10月に設立したヤマエグループホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人会長兼社長)は、完全子会社で食品や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱の2022年3月期第2四半期(9月中間期)連結決算が、売上高が前年同期比1・5%増の2415億円、経常利益が23億2400万円(前年同期は3億4400万円の損失)となり増収増益となったと発表した。
売上高は新型コロナの影響を大きく受けた食品事業の業務用部門が前年同期比16・7%(36億円)減の182億円と減収が続いたが、木材・住宅資材関連が住宅需要の回復や今年4月に子会社化した屋根・バルコニー・人工芝・物置の据付工事・資材販売の㈱栄住産業(同市東区原田3丁目)の業績取り込みで同20・7%(50億円)増の296億円と好調に推移した。利益面では、グループ全体でより一層の販管費削減に取り組み、経常利益が過去最高になったほか、四半期純利益が同2・15倍の9億5500万円と大幅に回復した。
同グループでは、今年10月に持ち株会社のヤマエグループホールディングスを設立し、持ち株会社体制へ移行。ヤマエ久野に代わって上場したヤマエグループホールディングスの2022年3月期決算は売上高がヤマエ久野の前期と比べて5・4%の5100億円、経常利益が2・33倍の45億円、当期純利益が同2・47倍の46億円と増収増益を見込み、利益ベースでV字回復を目指している。