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売上高は1・4%減の213億円 はせがわ3月期


週刊経済2024年5月29日発行号

主の仏壇仏具、墓石の販売基数が減少

仏壇・仏具販売の最大手・㈱はせがわ(福岡市博多区上川端町、新貝三四郎社長)の2024年3月期決算は、売上高が前期比1・4%減の213億9200万円、経常利益が7・6%減の16億3800万円で減収減益だった。
3カ年中期経営計画の2年目にあたり、仏壇仏具や墓石販売などの既存事業の推進とともに供養の領域に限らない新商品・サービスの開発と顧客接点の拡大を推進。具体的には2023年4月から相続・遺品整理・不動産整理に関する相談対応と、サービスの提供を行なうピースフルライフサポート事業を全営業店で開始。このほか22年に導入したスマホアプリは、役立ち情報やコンテンツの配信などを充実したことで入会者数は17万人を超えた。
セグメント別には、仏壇仏具は東日本地区と西日本地区ともに販売単価が向上したものの販売基数が減少した結果、売上高は150億8000万円(2・1%減)に。墓石についても仏壇と同様に販売基数が減少したことで44億6000万円(3・3%減)、屋内墓苑も5億6200万円(1・4%減)だった。飲食・食品・雑貨については法事返礼品や食のギフトの販売が好調だったことから2億3600万円(約2・2倍)となった。一方、経費については売上高の減少に伴い経常利益(7・6%減)、当期純利益(8・2%減)ともにマイナスとなった。
2025年3月期は、通期売上高が5・6%増の225億円、経常利益が26・7%減の12億円の増収減益を見込んでいる。