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売上高は1・0%減の63億1200万円 プラッツ


週刊経済2023年9月5日発行号

経常は93・6%減の2500万円

介護用ベッド、ベッド周辺機器メーカーの㈱プラッツ(大野城市仲畑2丁目、河内谷忠弘社長)の2023年6月期連結決算は、売上高が前期比1・0%減の63億1200万円、経常利益が93・6%減の2500万円で減収減益だった。
売上面では、主力の福祉用具流通市場において、22年10月に実施した製品値上げを背景とした取引先の需要減退などの影響から、販売実績が伸び悩んだ。販売市場別にみると、福祉用具流通市場は前期比4・6%減の44億2741万円、医療・高齢者施設市場は9・1%増の16億5407万円、家具流通市場は同20・0%減の8137万円、海外市場は24・4%増の1億4976万円。利益面では、為替相場の円安進行、原材料および海外物流コストの高騰により、製品原価が上昇、売上総利益率が悪化した。営業損失は1億800万円(前年同期は営業利益1億円)。また、営業外収益として持分法による投資利益1億1600万円(前年同期比69・3%増)、為替差益1900万円(同89・5%減)を計上。このほか、特別利益として、係争中だったパラマウントベッド㈱との訴訟で和解が成立したことにより、訴訟損失引当金から和解金などを控除した額を訴訟損失引当金戻入額として3億7200万円、特別損失として、和解による紛争が全面的に解決したことで、弁護士費用を訴訟関連損失として8000万円計上。当期純利益は15・6%減の2億2200万円となった。
今期は売上高が前期比12・5%増の71億円、営業利益が1億円(前期は営業損失1億800万円)、経常利益が約6倍の1億5000万円、当期純利益が46・0%減の1億2000万円を見込んでいる。