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売上高は過去最高の77億5408万円 下関市の東武住販


週刊経済2021年8月17日発行

自社不動産販売は477件

山口、福岡などで不動産事業を展開する㈱東武住販(下関市岬之町、荻野利浩社長)の2021年5月期決算は、売上高が前期比13・2%増の77億5408万円、経常利益は同40・7%増の5億7280万円で増収増益となった。
期初から中古住宅などの在庫を豊富に揃えて顧客ニーズに対応したことに加えて、リモートワーク普及による郊外戸建て住宅需要が高まったことが要因。事業別では主力の不動産売買事業で住宅再販が前期比を57件上回る477件となり、平均販売単価も前期比8・8万円増の1479万円に伸長。売上高は13・4%増の74億3026万円、営業利益は26・6%増の9億7906万円となった。不動産賃貸事業においては、不動産売買仲介件数の増加で賃貸仲介手数料が前期比を上回ったが、仲介物件の請負工事高が減少。一方で不動産管理受託件数も増加したことで、売上高は17・7%増の1億9202万円、営業利益は44・3%増の4704万円。不動産関連事業では保険代理店事業における保険料の引き上げと満期を迎えた保険契約の更新需要を取り込んだことで、売上高は0・9%増の4675万円、営業利益は1・8%増の3028万円となった。その他の事業では介護福祉事業で介護用品のレンタル売上高が増加したものの、コロナ禍における営業活動制限の影響を受け、売上高は4・6%減の8504万円、営業損失は前期の337万円から53万円に改善した。
今期は第2次中継経営計画の1期目として、次の成長ステージに向けた営業力と人材育成に重点を置くとともに、自社不動産在庫の仕入れを強化するため、売上高は同2・5%減の75億6千万円、経常利益は同9・2%減の5億2千万円の減収減益を見込んでいる。