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売上高は過去最高の1118億7500万円 OCHIHD3月期


週刊経済2022年5月24日発行

経常は61・3%増の35億4700万円

建築資材、住宅設備機器卸のOCHIホールディングス㈱(福岡市中央区那の津3丁目、越智通広社長)の2022年3月期連結決算は、売上高が前年同期比9・9%増の1118億7500万円、経常利益が同61・3%増の35億4700万円で増収増益だった。
売上面では、耐震、ゼロエネルギー住宅などの高機能商材の普及促進、リフォーム・リノベーション需要の取り込み、非住宅市場の開拓など、成長分野での販売強化などが寄与し、過去最高となった。増収効果で営業利益は同57・7%増の30億6400万円。当期純利益は負ののれん発生益の計上もあり、同92・5%増の34億5100万円となった。
今期は売上高が前期比3・2%増の1155億円、営業利益が同11・9%減の27億円、経常利益が同11・2%減の31億5千万円、当期純利益は同42%減の20億円で、増収減益を見込んでいる。

5カ年の中期経営計画を策定

また同社は、今期(2023年3月期)からの5カ年で売上高1350億円を目指す中期経営計画を策定した。
計画最終年度の27年3月期で売上高1350億円、営業利益38億円、当期純利益27億円、ROE(自己資本比率)10%を目指す。基本方針として、①「持続的成長に向けた事業ポートフォリオの変革」、②「成長分野に注力した営業展開」、③「安定成長を支える経営基盤の確立」を掲げている。①ではM&Aを活用し、建材事業・加工事業以外の売上構成比率を高める。最終年度で非住建分野の売上高405億円(連結売上高に占める割合30%)を目指す。