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売上高は微増の194億円 はせがわ 新規出店や人件費増で経常は31・2%減
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仏壇販売の最大手・株式会社はせがわ(福岡市博多区上川端町、井上健一社長)の2016年3月期決算は、売上高が前期比0・4%増の194億100万円、経常利益が31・2%減の7億500万円で増収減益だった。
主力の仏壇仏具事業は、地域特性に合った品揃えの見直しや販促活動の推進などで、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減の影響が大きかった前期実績を上回り回復基調となった。ただ、墓石事業は墓石販売の専門組織を営業店に統合したことと、予定していた販売物件の開園がずれ込んだことが影響しマイナスとなった。寺社関連事業は従来の墓石販売に加え、屋内墓苑の提案の推進などで前期実績を上回った。一方、経常利益については、売上総利益の減少や新人事制度移行に伴う人件費の増加、年金運用資産の減少による費用の増加、新規出店や既存店リニューアルなどの成長投資の増加などから31・2%減となった。
今期は、新規出店とともに顧客ニーズに対応した商品の投入、新スタイル店を通じた「ライフスタイルに合わせた供養のある生活の提案」、墓石事業での店舗ネットワークによる集客の増大などで、売上高が200億円(3・1%増)、経常利益が8億1700万円(15・9%増)の増収増益を見込んでいる。同社では「仏壇仏具、墓石、寺社関連を事業の中核と位置づけ、各事業が連携して顧客創造を図り、生活様式や価値観の変化を先取りした新しいビジネスモデルの確立を目指す」と話している。