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売上高は前期比8・6%増の298億1600万円 梅の花


週刊経済2024年7月3日発行号

リニューアル、価格改定で大幅増益

㈱梅の花(久留米市天神町、本多裕二社長)の24年4月期決算は、売上高が前期比8・6%増の298億1600万円、経常利益が7億3900万円(前期は経常利益1400万円)で増収増益だった。
主力の外食事業では、4年ぶりに新型コロナによる行動制限のない歓送迎会シーズンとなったほか、インバウンド需要で売上高の回復傾向が継続。「湯葉と豆腐の店 梅の花」の一部店舗では店内改装を実施し、快適性と従業員の作業環境を改善。「熊本あか牛 しゃぶしゃぶ 甲梅」では、インバウンド効果で前期の売上高を大きく上回った。また、各業態のメニューのリニューアル、アプリなどを活用した顧客接点の強化による認知度・来店客数増加、店舗管理体制の強化やコスト削減に取り組んだ結果、セグメント利益は前期比7億1100万円の改善となった。店舗数は期中に3店舗退店し、118店舗となっている。テイクアウト事業も、外出機会増加で業績が回復。梅の花・古市庵ブランドともに商品の価格改定を実施し、原材料価格高騰に対応するとともに、店舗での効率的な商品製造や人員配置などの指導、廃棄や値引きなどのロス抑制による原価率改善などに取り組んだ。テイクアウトの店舗数は3店舗出店・4店舗退店し161店舗となった。
今期は、コスト高や人手不足など先行き不透明な状況が続く中、物価上昇の影響を考慮し賃上げを実施したほか、賃金上昇の好循環に対応するため販売価格改定、生産性向上に取り組む。売上高は前期比1・5%増の302億5000万円、経常利益は1・6%減の7億2700万円で増収減益を見込む。