NEWS

売上高は前期比約402億円増の約2817億円 ヤマエグループHD中間期


週刊経済2022年11月29日発行

売上高や経常利益など過去最高

昨年10月に設立し、食品や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱を中核とするヤマエグループホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人会長兼社長)の2023年3月期第2四半期(中間期)連結決算は、売上高が前年同期比16・6%増の2816億9700万円、経常利益が85・0%増の43億100万円と増収増益となった。(連結の範囲に実質的な変更がないため、前年比較はヤマエ久野との比較を記載)。
売り上げ面では、外食需要増による業務用の売り上げ回復や4月以降にグループ入りした子会社業績の取り込み、原料価格高騰などによる増加で401億 96百万円の増収となった。利益面では、グループ全体で業務の見直しや効率化に取り組むことで経営基盤の強化を図り大幅な増益。営業利益は2・33倍の42億3100万円、四半期純利益は3・1倍の29億6900万円となった。売上高や売上総利益、営業利益、経常利益、四半期純利益は過去最高を更新した。
同社では今年4月に東京・多摩地区で新築戸建分譲事業と注文住宅事業を展開する㈱アスティークを子会社化し、循環型海域肥料の開発製造のトリゼンオーシャンズ㈱を設立。5月に九州地区中心に精米卸売や有機米輸入を展開する福岡農産㈱と関西地区中心に飼料を販売する丸永㈱、7月に九州エ地区の近距離輸送と全国輸送サービスを展開する九州栄孝エキスプレスグループ、8月に全国で「ピザハット」約500店舗を展開する日本ピザハット・コーポレーション㈱、10月に冷凍シーフードや日本食加工食品の輸出入・販売を手掛けるシンガポールのアルコマーケティングを子会社化している。
今期の連結業績予想は5月11日公表した内容から変更はなく、売上高が前期比9・2%増の5500億円、営業利益が19・2%増の82億円、経常利益が11・5%増の88億円、当期純利益が7・8%減の62億円を見込んでいる。