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売上高は前期比約274億円増の3090億円 ヤマエグループHD中間期
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週刊経済2023年11月28日発行号
通期予想を7千億円に上方修正
食品や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱を中核とするヤマエグループホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人会長CEO)の2024年3月期第2四半期(中間期)連結決算は、売上高が前年同期比9・7%増の3090億9100万円、経常利益が61・7%増の69億5500万円と3年連続で増収増益となった。
売り上げ面では、木材・住宅資材関連が原料価格⾼騰により増加⽊材相場の下落などで減収となったものの、外⾷需要増による業務⽤の回復や昨年度M&Aでグループ⼊りした⼦会社の業績取り込みで、273億9400万円の増収となり、中間期としては初めて3000億円を突破した。増収効果とともに、グループ全体で業務の見直しや効率化に取り組むことで経営基盤の強化を図った結果、利益面では大幅な増益となった。四半期純利益は32・9増の39億4400万円。前年同期に続いて2年連続で売上高や売上総利益、営業利益、経常利益、四半期純利益は過去最高を更新した。
同社では4月にスタートした持ち株会社体制初となる中期経営計画において、「食」と「住」を事業のベースとしつつ新たなステージへ進化するため、「M&Aによる事業ポートフォリオの変革による事業多角化」を基本戦略の一つの柱として掲げている。12月には売上高2448億円(23年3月期)で四大菓子卸の1社である菓子卸大手・コンフェックスホールディングス㈱(東京都渋谷区)の子会社化を予定するなどM&A戦略を強力に推進。今回、今期の連結業績予想を、売上高が前期比19・1%増の7000億円、営業利益が38・2%増の160億円、経常利益が39・8%増の170億円、当期純利益が27・1%増の100億円と5月10日の公表した内容から上方修正した。