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売上高は下方、利益面は上方修正  黒崎播磨    配当は前期上回る7円に


 耐火物製造の黒崎播磨株式会社(北九州市八幡西区、伊倉信彦社長)は1月29日、16年3月期連結決算の業績予想を変更し、売上高は下方修正、利益指標は上方修正した。
 売上高は、前回発表予想の1160億円から0・9%引き下げ、1150億円に修正。主要得意先である鉄鋼業界の生産調整、耐火物需要の減少を要因に挙げている。なお、前期比では4・1%の増収となる。利益面では、経常利益は前回発表予想の46億円から17・4%引き上げ54億円(前期比44%増)に、当期純利益は同29億円から20・7%引き上げ35億円(前期比約2・1倍)に修正した。グローバルな生産効率化でコストダウンが進展したことや、為替相場の変動を理由としている。
 これに伴い、今期末の配当予想も公表。下期の配当は1株4円、通期では7円の見通しとなり、昨年の5円を上回った。同社は10月にも業績利益面の上方修正を発表しており、積極的にM&Aを進めてきた海外子会社の好調に支えられ、収益改善が際立っている。