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売上高が3・6倍の63億円、経常益が90倍の27億円  日創プロニティ    67件のメガソーラー向け架台受注


 福岡証券取引所の新興市場Qボードに上場する金属製品加工の日創プロニティ株式会社(福岡市南区向野1丁目、石田利幸社長)の2013年8月期決算は、売上高が前期比約3・6倍の63億9067万円、営業利益が同約83倍の27億6490万円、経常利益が同約90倍の27億5483万円と大幅な増収増益となった。当期純利益も同約99倍の15億6597万円だった。
 昨年7月の再生可能エネルギーの固定価格買取制度開始に伴い、太陽光発電関連製品の需要が拡大し、全国各地でメガソーラー建設計画が進む中、本社や東京、大阪両営業所の営業を活性化して全国に販路を拡大。薄い鋼板で高強度の架台を作る技術や同社独自の設計織り込み済みのメガソーラー向け架台が評価され、67件のメガソーラー向け架台を受注した。中・小規模の産業向け架台やソーラーネオポートなども伸び、売り上げ、利益面いずれも過去最高を更新した。品目別の売上高は、オーダー加工品が同約4・7倍の56億33万円、企画品が同4・8%減の4億977万円だった。
 今期は、太陽光発電関連市場が堅調に推移する中、今年8月に開設した仙台営業所を中心に東日本での販路拡大を図り、売上高は9・5%増の70億円を見込むが、福島工場稼働による固定経費の増加や、仙台営業所開設と全社的営業力の強化に伴う人件費の増加などを考慮し、営業利益が10・5%減の24億7300万円、経常利益が10・3%減の24億7000万円、当期純利益が2・0%減の15億3400万円と増収減益を予想する。