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売上高が23・7%増の2663億円 西部ガスホールディングス3月期


週刊経済2023年5月16日発行号

5期ぶりに増収増益

西部ガスホールディングス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)の2023年3月期連結決算は、売上高が前年同期比23・7%増の2663億1900万円、経常利益が20・6倍の117億5900万円で、17年度以来5期ぶりの増収増益だった。
個人消費や雇用情勢に持ち直しの動きがみられ、景気も緩やかな回復基調にある中、売上高、経常利益ともに過去最高となった。都市ガスの販売量は家庭用が減少したものの業務用が増え、さらに原料費調整によるガス料金単価の上方調整の影響などから都市ガス売上高(37・8%増、1659億7500万円)は大きく伸びた。このほか、LPG(10・4%増、267億1800万円)、電力・その他エネルギー(1・5%増、213億3400万円)、不動産(7・6%増、417億7700万円)、その他(3・1%増、277億4800万円)など各セグメントで売上高が伸びた。一方、利益面では前期に主力の原料LNG(液化天然ガス)調達先で発生したトラブルの影響による費用増がなくなったことや長崎県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス」の株式売却益(約84億円)などから親会社に帰属する当期純利益は26・7倍の132億500万円と大幅増益になった。今期は連結で売上高が2700億円、経常利益が100億円の増収減益を見込んでいる。
ホールディングス傘下の企業集団の状況は、増加が1社(㈱天神町木村家ビル)、減少が2社(㈱TERASOと大牟田ガスエネルギー㈱)、持分法の適用が1社(ひびき発電合同会社)で、連結子会社は46社、持分法適用関連会社が6社となった。