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売上高が18・4%減の150億4449万円 クラレイ3月期


週刊経済2021年7月13日発行

今期は増収増益見込む

冷凍農畜水産物卸や冷蔵倉庫業などのクラレイ㈱(北九州市小倉南区中曽根東1丁目、沖一生社長)の2021年3月期決算は、売上高が前期比18・4%減の150億4449万円、経常利益が29・9%減の1億7650万円で減収減益だった。当期純利益は35・1%減の1億1431万円。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、業務用商材の取り扱いが減少したことが影響し、収入、利益ともに前年を下回った。
商事部水産部門は売上高が25%減の63億5147万円。商事部農畜産部門は、売上高が24・8%減の30億8826万円。加工部はカニ原料の高値が続く中、利益率の向上などに努め、売上高が22・5%増の7億8397万円。直販部はコロナ禍による消費動向の変化で量販店の需要は増加したものの、業務用食材の減少分を補えず、売上高が8・1%減の41億3162万円。物流部は、感染症拡大に伴う在庫量の大幅な減少で売上高が2・8%減の5億1372万円だった。
沖社長は「コロナ禍においても、経営戦略の見える化、部門間協力体制の強化、在庫の効率化などの経営改善を推進したい」と話している。今期は、売上高が13%増の170億円、経常利益が13・6%増の2億円と、増収増益を見込んでいる。
同社は1952年5月設立。資本金8千万円。従業員119人。