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売上高が12・1%増の2152億円 西部ガスホールディングス3月期


週刊経済2022年5月17日発行

LNG調達コスト増で経常は大幅減に

西部ガスホールディングス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)の2022年3月期連結決算は、売上高が前年同期比12・1%増の2152億7300万円、経常利益が87・5%減の5億7100万円で増収減益だった。単体(※)では売上高が94億7500万円、経常利益が23億400万円だった。
主力の都市ガス販売量(7・2%増)をはじめLPG(24・3%増)、電力・その他エネルギー(66・0%増)、不動産(6・2%増)など各セグメントの売上高が伸びたことから売上高は2年ぶりに増収となった。一方、利益面では主力の原料LNG(液化天然ガス)調達先で発生したトラブルの影響により、代替の原料LNGを割高なスポット市場から調達した影響や減価償却の増加などで大幅減益となった。今期は連結で売上高が2400億円、経常利益が85億円の増収増益を見込んでいる。
ガス販売実績は4・7%減の9億399万㎥だった。種類別では一般家庭用(2億3116万㎥)が新型コロナウイルス感染者の縮小などで外出機会が増えた影響などから3・4%のマイナスに。一方で業務用(5億5296万㎥)は主に工業用分野において需要が回復し7・7%のプラスに転じたほか、卸供給(1億1986㎥)も8・0%増となった。また、今年3月末の顧客戸数は0・4%減の113万2千戸だった。
※2021年4月1日付の会社分割により純粋持株会社に移行したため、当事業年度の経営成績は前事業年度と比較して大きく変動しており、適切な前期比較ができないため対前期増減率を省略。