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売上高が前期比36%増の29億1300万円 ワイエスフード 3期連続の増収、5期連続の増益
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「九州筑豊ラーメン山小屋」をチェーン展開する株式会社ワイエスフード(田川郡香春町、緒方正年社長)は、二〇〇三年三月期決算で売上高が前期比三六%増の二十九億一千三百万円、経常利益が同一六・七%増の二億九千三百万円で、三期連続の増収、五期連続の増益となった。
直営、FC店を含む新規出店が業績拡大に貢献している。売上構成比は直営店六二・二%、FC三五・五%、その他二・三%となっている。直営店は二十四店舗を新規出店、既存十一店を閉鎖して純増十三店舗。FC店は三十店舗を新規出店、六店舗閉鎖し純増二十四店舗で、昨年だけで計三十七店舗を出店している。
緒方社長は「今期は五十店舗の新規出店を計画。関東地区をメーンに考えていたが、広めの駐車場が確保できるような条件の合う物件を探すのに苦労している」と話している。
来年のジャスダック上場に向け内部管理体制を強化
また、同社は来年のジャスダック上場に向け内部管理体制を強化した。
まず、これまでの総務部を総務部と経理部に分割、新たに内部監査室を設置した。また、営業部門では東京都江東区白河一丁目にFC事業本部を設置、本社営業部と分けて二本部制とした。工場は生産本部と購買部に分け、生産本部は昨年六月に取得したISO9001をもとに品質管理体制を強化、購買部は受注窓口を一本化し、業務効率化を図った。また、独自に業務管理システムも導入し、売上管理、原価管理、会計まで一覧で見れるようになり、時短による効率化で経営判断スピードの迅速化を実現した。
同社は一九七〇年四月創業、九四年五月設立、資本金は三億九千九百八十万円、従業員数は約七百人(パート・アルバイト含む)。
緒方社長は北九州市出身、四七年十二月二十一日生まれの五十五歳、西日本電子工業高校卒、趣味は陶芸。
2003.08.12 発行 週刊経済より