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売上高が前期比1247億円増の7127億円 ヤマエグループHD
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週刊経済2024年6月12日発行号
今期売上高は9000億円見込む
食品や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱を中核とするヤマエグループホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人会長CEO)の2024年3月期連結決算は、売上高が前期比21・2%増の7127億1700万円、経常利益が21・4%増の147億5700万円で大幅な増収増益となった。
当期に6企業グループが新たに連結対象に加わるなど積極的なM&Aの推進などが奏功し前期に続き売上高、各利益項目全てで過去最高を更新した。売上高は外食需要増による業務用食材・酒類卸の回復、前期にグループ入りした日本ピザハット・コーポレーション㈱などの子会社業績の通期での寄与や当期にグループ入りした大手菓子卸のコンフェックスホールディングス㈱などの子会社業績の寄与で、前期と比べて1247億3400万円の大幅増収。利益面では木材相場の下落や住宅着工件数の減少で住宅・不動産関連事業の粗利が低下したものの、増収効果でカバーするとともにグループ全体で業務見直しや効率化にも取り組んだ結果、経常利益が前期比26億円の増益となり、当期純利益は7・5%増の84億5600万円だった。
セグメント別に見ると、主力の食品関連事業は売上高が28・1%(約1108億円)増の5054億1200万円、営業利益が64・1%(約40億円)増の103億4000万円と大幅な増収増益。糖粉・飼料畜産関連事業は、土産物や外食需要の拡大に伴い砂糖・小麦粉・油脂など食品原材料販売の増加などで売上高が7・3%増の1039億4900万円、営業利益が56・9%増の26億8300万円の増収増益。住宅・不動産関連事業は当期にグループ入りした㈱LUMBER ONEなどの子会社業績が寄与し、売上高が5・2%増の811億3400万円となったものの、営業利益が51・6%減の24億5500万円と増収減益。運送や燃料関連、レンタカー、情報処理サービスなどのその他事業は売上高が14・4%増の222億2100万円、営業利益が約3・93倍の6億5900万円と増収増益だった。
今期は昨年12月末に子会社化したコンフェックスホールディングスの業績(23年3月期売上高2448億円)が通期で寄与することなどから売上高が26・3%(約1873億円)増の9000億円、営業利益が22・1%増の170億円、経常利益が22・0%増の180億円、当期純利益が6・4%増の90億円を予想し、3期連続で売上高、各利益項目全ての過去最高更新を見込んでいる。なお、26年3月期までの中期経営計画の財務指標の前倒し達成が確実なことから、そのうち売上高は当初の7200億円から1兆円に、経常利益は180億円から220億円に上方修正している。