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売上は前期比14%増の4075億円 安川電機第3四半期


週刊経済2023年1月24日発行

営業利益は20%増の481億円

 モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩代表取締役会長兼社長)は1月10日、2023年2月期第3四半期(2022年3月~11月末)連結決算で売上収益が前年同期比14%増の4075億2千万円、営業利益が同20・5%増の481億3200万円となったことを明らかにした。
製造業全般で生産の高度化および自動化を目的とした設備投資が好調に推移。特に半導体・電子部品市場ではアメリカ、日本を中心に需要が高い水準で推移し、自動車市場においてもEV(電気自動車)化やリチウムイオン電池関連などの設備投資がグローバルで拡大した。また、アメリカではオイル・ガス関連需要も伸長している。一方、中国では新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンやゼロコロナ政策の影響などを受け、設備投資は伸び悩んだ。利益面では原材料費や物流費高騰の影響を受けたものの、売上増加に伴う採算性の改善や為替円安の影響、退職年金制度の変更などが影響して営業利益は増加。結果、売上収益、営業利益ともに第3四半期としては過去最高を更新した。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比9%増の1885億4300万円、営業利益が同12%減の261億3千万円。ロボットの売上収益が同23・5%増の1618億3400万円、営業利益が同50・3%増の176億6100万円。システムエンジニアリングの売上収益が同9・3%減の347億7700万円、営業利益が同38・4%減の8億600万円。また、仕向先の売上収益別構成比は国内が28%(前期31%)、中国が26%(同27%)、アメリカが21%(同17%)、ヨーロッパが15%、中国を除くアジアが10%となっている。
2023年2月期通期連結業績は売上収益が5500億円、営業利益700億円、当期利益515億円を見込んでいる。