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売上は前期比1・1%増の1203億円 安川電機第1四半期


週刊経済2022年7月26日発行

営業利益は7・8%増の139・5億円

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩代表取締役会長兼社長)は7月8日、2023年2月期第1四半期(2022年3月~5月末)連結決算で売上収益が前年同期比1・1%増の1203億1200万円、営業利益が同7・8%増の139億5300万円となったことを明らかにした。
製造業全般における生産の高度化および自動化を目的とした設備投資が継続に行われ、特に半導体・電子部品市場では需要が拡大。自動車市場における電気自動車(EV)化やリチウムイオン電池関連などの設備投資が積極的に行われた。一方、中国では新型コロナウイルス感染拡大に伴う都市封鎖(ロックダウン)の影響を受け、設備投資が停滞。中国での販売が一時的に減少したものの、中国以外の地域販売では堅調に推移し、売上収益は前年同期で微増した。利益面では原材料高騰の影響を受けたものの、為替が円安に推移した影響や退職年金制度の変更による退職給付金にかかる債務の戻りなどで増益となった。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比7・2%減の556億2600万円、営業利益が同37・9%減の68億5300万円。ロボットの売上収益が同9・5%増の445億2千万円、営業利益が同61・9%増の33億2400万円。システムエンジニアリングの売上収益が同4・3%増の143億2700万円、営業利益が同72・9%増の10億4200万円。
同社は2023年2月期通期連結業績で売上収益を5250億円、営業利益を720億円としている。