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増店で売上高前期比24・3%増の97億円 リンクイット 今期は経常利益8・5倍に
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婦人服の製造卸、小売りの株式会社リンクイット(福岡市博多区山王1丁目、森健太郎社長)の2015年8月期決算は売上高が前期比24・3%増の97億300万円、経常利益が同62・1%減の5700万円で増収減益だった。
直営店を16店舗新規出店し、積極的な店舗展開で売り上げを拡大した一方、前期に売り上げの6割を占める秋冬物商品の不振や商品展開をヤングカジュアルに変更し従来の顧客層の客足が伸び悩んだことに加え、出店に伴う先行投資や採用コスト、人件費がかさみ減益となった。
今期は利益体質への転換を重視し、新規出店を4店舗に抑え不採算店舗の退店(12店)やFC化(6店を調整中)を進めるほか、利益率の高い店舗へのリニューアル、売上構成比の4割を占めるプリントワンピース、チュニックなどの主力商品の見直し、自社でカバーしていた物流業務を外部委託に切り替え年間1億2000万円のコストを削減する方針。売上高は1・12倍の109億円、経常利益8・5倍の4億8000万円を見込んでいる。森社長は「拡大に合わせ、現場の声をより吸収し、反映できる組織体制への見直しも進めている」と話している。
3店舗リニューアル、1店舗新規出店
また、同社では2015年末までに3店舗のリニューアル、1店舗の新規出店を計画している。
入居するショッピングセンターの改装時期に合わせ、「ブージュルード」から「カバナ イン ブージュルード」に切り替える。対象店舗はイオンモール筑紫野店(11月19日)、ゆめタウン久留米店(同月25日)、イオンモール福岡店(12月1日)。開放的な店構えや化粧品、雑貨も販売することで幅広い年代層を取り込み、初年度売上高を約1・2倍の1億5000万円を目指す。
また、新規出店は12月10日、東京都立川市にオープンするショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛」内で、「カバナ イン ブージュルード」を出店する。
同社は2000年7月設立、資本金1億円、従業員445人。