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塩分濃度差利用の水素製造法の実用化へ 正興電機製作所
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福岡水素エネルギー戦略会議から認定
電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、添田英俊社長)は、共同研究してきた「塩分濃度差を利用した水素製造法」が福岡水素エネルギー戦略会議の実用化に向けて製品開発支援事業に認定されたと発表した。
共同研究体の一員として山口大学ブルーエナジーセンターなどと基礎研究してきたもの。2016年より水と海水の濃度差で水素を作る技術の基本特性調査を開始し、17年から高濃度海水から電力を得る濃度差エネルギー変換システムの研究を進めてきた。18年には共同出願で「逆電気透析を利用して水素を発生させる方法及び装置」の特許取得。再生可能エネルギーの中でも塩分濃度差発電水素は天候や夜間に関係なく24時間発電可能で、エネルギーをつくる際にCO2を排出しないことから、未来のエネルギーとして中心的役割を担うことが期待されている。今回の認定によって、水素量の評価、開発サポート、事業性の検討を進めていく。
同社では「今後もさまざまなステークホルダーとの協創を通じて社会貢献していく」と話している。
同社は1921年5月創業、資本金26億721万7518円。従業員数981人(連結)、売上高245億円1400万円(19年12月期連結)。
2020年9月15日発行