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埼玉県深谷市で水耕栽培装置の実証実験を開始  DMM.comとグリーンリバーHD


太陽光利用型植物工場を活用

合同会社DMM.com(東京都港区、亀山敬司会長兼CEO、以下DMM)と再生可能エネルギー発電所の設計・建設施工、施設園芸設備の建設などを手掛けるグリーンリバーホールディングス㈱(福岡市博多区博多駅前1丁目、長瀬勝義社長、以下GRHD)は10月から、埼玉県深谷市で水耕栽培装置の実証実験を始めた。
昨年10月、同市が主催したビジネスコンテスト「ディープバレーアグリテックアワード2019」のプロダクト部門でGRHDが最優秀賞を受賞し、今年4月に同市の出資780万円を受け入れていた。同社の理念に賛同したDMMと共に、共同事業「深谷PoC」として実施するもの。賃貸型の運営を想定しており、設備などの動産の保有をDMM、農業主体者はGRHD傘下の農業ベンチャー・グリーンラボ㈱と地元企業を予定している。
太陽光利用型植物工場「Veggie(ベジー)」を設置し、移動可能な水耕栽培装置の実現性評価を目的とする。ベジーは縦型水耕栽培装置(Bi-Grow)、養液管理装置、空調機器などを搭載した移動可能な小型の農業用鉄骨ハウス。20フィートコンテナと同等の大きさで、トラックなどで移動できるため設置場所を選ばず水耕栽培ができる。GRHDグループが2016年に開発し、この3年間試験稼働をしてきた。実験施設は10月に着工、来年1月から本格始動し、約2年の実証期間を予定している。両社は「評価性指標達成後はこのモデルを全国の自治体に展開し、さらには豊かな地方ならではの働き方『アグリワーケーション』を推進していく」と話している。
DMMは1999年11月設立。資本金1千万円。GRHDは2014年9月設立。資本金1億3890万円。

2020年10月20日発行