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地方発明表彰で特許庁長官賞を受賞  大石産業    果実収容トレー「ゆりかーご」で


 産業用包装資材製造の大石産業株式会社(北九州市八幡東区桃園2丁目、大久保則夫社長)は11月18日、公益社団法人発明協会(東京都港区、野間口有会長)の平成28年度地方発明表彰で特許庁長官賞を受賞した。
 今年度の事業実績を背景に優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもの。対象となったのは果実収容トレー「ゆりかーご」。薄いフィルムに成形を施し宙吊りにすることで、イチゴなどの軟弱果実を入れた時に包装体が果実にフィットし傷防止や耐衝撃性を実現できる点が特徴。損傷程度を慣行の平詰めトレーと比較して64~95%程度削減できるという。開発に携わった大石高也企画室特命部長と白石敏則事業本部製造部鞍手工場パルプモウルド課の2人が表彰され、大久保社長が実施功績賞を受けた。同社では「近年では農産物の輸出が多方面で図られるなど、市場要望も高まっている。そういった市場要望にお応えするために開発した」と話している。
 同社は1925年創業、47年2月設立。資本金4億6640万円。2016年3月期売上高は179億4500万円。従業員341人(16年9月末)。