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地域電力会社「Cocoテラスたがわ」を設立 田川市


東京の電力事業者など6者で共同出資

田川市(二場公人市長)は6月13日、電力小売り事業のパシフィックパワー㈱(東京都千代田区神田錦町3丁目、重永智之社長)、NECキャピタルソリューション㈱(東京都港区港南2丁目、今関智雄社長)、田川信用金庫、㈱福岡銀行、㈱西日本シティ銀行の6者と共同出資で、地域電力会社「Cocoテラスたがわ㈱」を設立した。社長は須藤乃式田川市建設経済部長と小林耕郎パシフィックコンサルタンツ㈱九州支社 環境創造事業部環境創造室環境グループ技術次長が共同で就く(パシフィックパワー㈱はパシフィックコンサルタンツ㈱の100%出資子会社)。

事務所機能は田川市役所3階の建設経済部内に置く。地域ビジネス創出による地域活性化と、電力使用量削減、利益創出が目的。資本金は870万円。出資比率は田川市、パシフィックパワー㈱、NECキャピタルソリューション㈱がそれぞれ約30%、残り約10%を各金融機関が均等に出資する。供給先は田川市内の公共施設(約40〜50カ所)。同社の電力に切り替えることで電力使用料が年間およそ470万円削減されるほか、収益となる調達分に値する料金と供給価格の差額が約600万円になると見込まれており、新たに年間約1000万円を市の財源に充てることができる。12月からの供給開始を予定しており、現在は電力切り替えに向けた既存施設の調査を進めている。

田川市の白木原一欽建設経済部産業振興課企画官は、「企業誘致とはまた異なるプロジェクトベースの連携を実現することができた。民間企業のノウハウ、自治体と市民の信頼関係のもと、地域に利益を還元できる仕組みづくりを進めていきたい」と話している。

2017年7月18日発行