NEWS

地域新電力の供給事業を開始  くるめエネルギー


3年で売上10億円目指す

久留米市内を中心とした地域電力会社くるめエネルギー㈱(久留米市小頭町、安丸真一社長)は6月19日、電力の供給事業を開始した。
同社は久留米商工会議所青年部の会員14社が中心となり昨年6月に設立。市内企業から小口の出資企業を募り、同日時点で132社が出資し、参画企業は計146社になった。今後は久留米市内を中心にオフィスや工場向けの高圧、商店や一般家庭向けの低圧の電力供給事業を展開し、初年度高圧100件、低圧230件、3年後には高圧350件、低圧7300件、売上高10億円を目指す。
同電力は九州電力よりも2〜5%安い料金を設定。県外から進出してきた新電力会社がさらに安い価格帯で提供する中で、出資企業の店舗などで利用できる割引サービス、収益の一部を地域の街灯や防犯カメラ設置に充てるなどの点を打ち出す。調達、需給運用面では丸紅新電力と業務提携し、運営を一部委託する。同日の事業開始式典で安丸社長は「現在久留米市内の電力使用料金は年間約250億円。その一部を地域に循環させることで地域の活性化につなげたい」と話している。

2018年6月19日発行