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在宅医療管理ソフトと電子カルテシステムを連携 クロスログ


週刊経済2022年2月8日発行

在宅医療の業務効率化

医療系ITサービスのクロスログ㈱(福岡市博多区博多駅中央街8丁目、宮原智新社長)は1月21日、自社の在宅医療専用スケジュール管理ソフトとPHC㈱(東京都港区西新橋2丁目、森本恭史社長)が提供する電子カルテシステムを連携させたサービスを開始した。
クロスログでは在宅医療に特化し、医師や患者のスケジュール管理、訪問リストの作成、訪問診療の移動ルート作成が可能な「CrossLog」を運営しており、現在、約80カ所の医療機関がCrossLogを使用している。また、PHC㈱は電子カルテシステム「Medicom―HRf」を全国の医療機関に提供している。今回のシステム連携で、CrossLogで作成した診療スケジュールをMedicom―HRfでも管理、運用することが可能になり、スケジュール管理の簡素化や、スケジュール作成の効率化が図れる。これにより、同社と連携する電子カルテメーカーは合計6社となった。宮原社長は「今後、在宅医療が主流となることが見込まれるが、在宅医療に特化したソフトを展開する企業はまだまだ少ないのが現状。患者自身が予定を立てる往診と異なり、在宅医療におけるスケジュール作成はクリニックが担っている。そこで、訪問診療サービスを提供するクリニックの業務効率を図れるサービスを提供していく。今期内に、140の医療機関との契約を目指す」と話している。
同社は2020年12月設立。資本金3千万円。従業員数5人(パート含む)。