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土壌、作物別のオーダーメイド肥料 ニチリウ永瀬


約2トンからのオーダーが可能

園芸資材、農業用肥料、飼肥料原料など卸売業の㈱ニチリウ永瀬(福岡市博多区博多駅東1丁目、金尾佳文社長)は12月末から、農作物、土壌別、作付時期別などに配合した肥料「フィッティング肥料」の販売を強化している。
農業人口の減少に加え、大規模化に伴う多品種生産を実施する農家からの業務効率化に関する商材需要に応えるもので、アグリ事業部を中心に開発を進めていた。通常の肥料工場では、小ロットのオーダーメイド生産が難しい中、同社では専用機器を設置し、受注と製造のシステム効率化を行い、少量生産が可能に。きゅうりやほうれんそうなど15作物約50タイプを販売しており、今年中には30作物 200タイプまで拡充する予定。製造は、約2トン(20キロ×100袋)からのオーダーが可能で、価格設定は配合設計後に決定する。
同社アグリ事業部では「肥料市場では、銘柄集約が潮流になりつつあるが作物の品質と収量を高めるため、時流とは逆行したスタイルを取っている。また、オーダーメイドと言って高価格では意味がないので、出来る限りのコスト低減にも成功した」と話している。

2020年12月29日発行