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国際金融関連、福岡市に2社進出 TEAM FUKUOKA


週刊経済2021年5月11日発行

シンガポール、フィンテックいずれも1号企業

福岡市への国際金融機能誘致を目指す産学官でつくるTEAM FUKUOKA(=チーム福岡=麻生泰会長)は4月21日、新たに2社が福岡市に進出すると発表した。
今回、進出を表明したのはシンガポールに本社を置き、資金調達を目指す未上場企業に対し、世界中の投資家とのマッチングを支援するCapBridge Financial(ジョンソン・チェンCEO)と株取引を超高速で行う高速取引行為者のダルマ・キャピタル㈱(東京都千代田区、塩谷明達社長)の2社。2月に発表した誘致1号企業となる香港のMCPホールディングスに続く進出で、CapBridge Financialはチーム福岡が香港とともに誘致に力を入れているシンガポールからの1号企業、ルマ・キャピタル㈱は重点分野と位置付けているフィンテックでは1号企業となる。CapBridge Financialは6月までに福岡事務所を開設、ダルマ・キャピタル㈱も4月以降、福岡市内に事務所を開設し、福岡証券取引所に単独上場する25社に対して高速取引を開始する。
21日の総会終了後に開かれた会見で、CapBridge Financialのジョンソン・チェンCEOは「福岡のエコシステムに貢献できる場を与えていただいたことは光栄。地場企業の資金調達に貢献できることに期待したい」、ダルマ・キャピタル㈱の塩谷社長は「高速取引を通じて福岡の経済発展に貢献していきたい。低迷する福証がアジア有数の証券取引所になるべく、世界中から金の鉱脈を発掘できるよう最善を尽くす」と意気込みを語った。チーム福岡の会長を務める九州経済連合会の麻生泰会長は「新しい手法、新しい文化によって大きな流れを作ることになる。福岡にとっては大きなチャンス」と話したほか、代表発起人を務める服部誠太郎県知事、九州電力の池辺和弘社長、福岡市の高島宗一郎市長らも2社の進出に歓迎の言葉を述べた。