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国際線に自動手荷物預け機を導入 福岡国際空港


週刊経済2024年5月29日発行号

チャイナエアラインなど3社から利用開始

福岡国際空港㈱(=FIAC=福岡市博多区下臼井、田川真司社長)は5月13日、国際線ターミナルに自動手荷物預け機(SBD)を導入、運用を開始した。
出発時の混雑緩和を目的に導入されたもので、国際線では初めて。これまで自動チェックイン機でチェックインを済ませた利用客も手荷物を預け入れる際、航空会社カウンターでの手続きが必要で、多客期では最大30分程度の待ち時間が発生していた。SBDの導入により、手続き時間の短縮が期待される。設置されたのは保安検査場がある3階出発ロビー中央エリア。成田空港や関西空港に導入されているものと同一機種のスペイン・アマディウス社製「Series7 Standard Self Bag Drop」で、設置台数は14台。日本語、英語、中国語、韓国語の4ヵ国語に対応している。チャイナエアライン、シンガポール航空、タイ国際航空の3社が利用をスタート、5月中にスターラックス航空、キャセイパシフィック航空の2社も参加を予定している。出発時刻の3時間前から利用でき、設置エリアには案内係員を配置することで、初めて利用する人をサポートする。
来年3月の完成に向け、増改築工事が進む同空港では23年度、国際線の利用者が過去最多を更新しており、出発便が重なる時間帯を中止に混雑が常態化していた。FIAC国際営業開発課の平嶋俊介課長は「23年度の国際線利用者数が過去最多となり、混雑が常態化している中、SBDの導入によって、手続き時間の短縮につながることになる。出発時刻の3時間前から利用できるので、早めに手続きを終えたお客さまは免税店でのショッピングなど出発までの時間をゆっくり過ごしていただけることもできる」としている。