NEWS

国際協力銀と信用枠拡充し企業の海外展開支援 西日本シティ銀行


海外M&Aも対象に

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、谷川浩道頭取)は1月31日、政府系金融機関の㈱国際協力銀行(略称JBIC、東京都千代田区大手町1丁目、前田匡史代表取締役総裁)と、中堅・中小企業の海外事業展開や日本企業の海外M&Aなどの支援を目的とした総額1000万米ドル相当(日本円で約11億円相当)のクレジットライン(信用与信枠)契約を締結した。
同契約は海外で事業展開する中堅・中小企業(予定を含む)や、海外M&Aなどの資金を必要とする日本企業に対して、JBICの資金を活用し、外貨建て(米ドル、ユーロ)の中長期資金を迅速に融資するスキーム。近年、多くの中堅・中小企業が海外における事業拡大や新たな事業展開を図る中、こうした資金ニーズに迅速に対応する狙い。通常は融資実行まで3カ月ほどかかるが、同スキームで約1カ月に短縮できるという。昨年3月にもJBICとクレジットライン契約を結んでいるが、今回は海外事業展開に加え、海外M&Aなどについても利用可能な契約に拡充。これは九州の地域金融機関では初めてという。
同スキームでは、同行は中堅・中小企業の海外現地法人の設備投資資金などに対する融資において融資額の7割を上限に、また、海外企業の買収に係る必要資金に対する融資において中小企業向けは融資額の7割、大企業向けは同6割を上限にクレジットライン契約の中から融通できる。同行では「今後もJBICをはじめとする政府系金融機関と連携し、顧客企業の海外事業展開を支援していく」と話している。

2019年2月13日発行