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国道385号南畑バイパスの事業に着手  福岡県


那珂川市五ヶ山―市ノ瀬までの約2・8キロ

福岡県は今年度から、一般国道385号(柳川市―福岡市南区、延長47キロ)のうち、那珂川市の南畑バイパスの事業に着手した。
バイパスは同市五ヶ山から南畑までの約2・8キロ間に計画され、全体の事業費は76億6千万円。現在、本体工事に向けた設計などが行われており、2029(令和9)年度の完成を目指す。山間部を通る現道は幅員狭小や線形不良、急勾配で大型車の通行時には離合が困難とされており、過去10年間(08年度から17年度)で死傷事故が10件発生していることや、緊急輸送道路1次ネットワークの指定を受けていながら、09年に発生した九州北部豪雨では法面崩壊により48日間の通行止めを余儀なくされたことや、航空自衛隊春日基地と背振山分屯地を連絡する道路でありながら、交通規制によって部隊運用に支障をきたす面も見られていた。また、那珂川市の都市計画マスタープランで五ケ山ダムとその周辺を観光資源として活用する動きも見られ、安全性や防災力の向上に加え、地域活性化にもつながるバイパス整備を求める声も強かった。
国道385号では、福岡市に近い那珂川市で4車線化工事が進んでおり、08年度から着工した同市大字西隈―道善間1・5キロが今年秋にも開通する。

2020年9月23日発行