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国道10号豊前拡幅区間が全4車線化に 北九州国道事務所


大分県との県境0・5キロ開通で

北九州国道事務所などが整備を進めてきた国道10号豊前拡幅区間が、3月17日正午から全区間4車線化した。
拡幅区間は豊前市大字高田から大分県中津市三光佐知(さんこうさち)までの総延長5・9㎞。国道10号の交通渋滞緩和を目的に2車線から4車線化への拡幅工事が行われ、北九州国道事務所と大分河川国道事務所によって整備されてきた豊前市の唐原(とうばる)交差点から中津市の新山国大橋交差点間の0・5㎞の工事が完成したことで、全区間で4車線化した。
同区間は2006(平成18)年2月に豊前市の工業団地入口交差点から大ノ瀬交差点の0・2㎞区間が開通以降、福岡県から大分県側にかけて工事が進められてきた。この間、沿線では自動車関連産業7社が新たに進出したほか、沿線の製造品出荷額は開通前の約2000億円から約2倍の4000億円まで倍増している。また、所要時間が4車線化前の21分から9分に短縮されることで、観光地へのスムーズな往来も期待されている。また、安全性の向上では旅行速度が開通前の34㎞から41㎞まで改善されたほか、死傷事故数も約5割減少している。

2020年3月17日発行