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国内線旅客ターミナルビル南側を供用開始 福岡空港ビルディング
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出発、到着を完全分離
福岡空港ビルディング㈱(津上賢治社長)は8月29日、国内線旅客ターミナルビル南側の供用を始めた。
すでに解体された旧第1ターミナルの県道側にセットバックして整備された新ビルは、鉄骨造り3階建てで、延べ床面積は約1万2000㎡。昨年8月から供用している同ビル北側とともに、国内線全便の出発、到着ゲートの機能を担う。1階が到着口、2階が保安検査場と出発口、3階が到着コンコース。出発と到着を完全に分離させたことで、セキュリティ機能を強化したほか、来年春に供用する吹き抜けの地下鉄アクセスホールと接続させることで利用者のスムーズな動線を確保した。各フロアの機能は1階の到着口には手荷物受取所にターンテーブル3台を配置し、周辺には飲食店もオープンする。出発口となる2階には、8月8日から規模を拡大して供用している保安検査場/南、約1000席を配置した搭乗待合室、売店(3店舗)や飲食店、カフェなどで構成。3階の到着コンコースは滑走路が眺望できるレイアウトを採用した。また、搭乗待合室にはスマートフォンやタブレット端末などの充電ブースやキッズブースなども設けている。
南側の供用が開始したことで、同社による国内線ターミナルビル再整備事業の進ちょく率は約8割まで完了した。今後、19年春には地下鉄改札口から1階から3階まで全フロアに接続できる地下鉄ホール、20年初頭には新ターミナルの中央部にあたる新バスラウンジを供用、20年夏までに新バスラウンジ上部に滑走路が一望できる送迎デッキ、ビアガーデンなどに活用できるオープンテラスなどを完成させる。
同社では「地下鉄アクセスホールが完成する来年春ごろにかけ、新しい国内線ターミナルの全体像が見えてくる。20年の全面開業まで着実に整備を進めていきたい」と話している。
国内線旅客ターミナル整備事業は、滑走路増設に伴う平行誘導路二重化工事とともに、国内線ターミナル地域再編事業の主要プロジェクト。飛行機が駐機するエプロンや搭乗ブリッジを国が整備し、ターミナルビル全体の再整備は同社が取り組んでいた。来年4月の空港運営民営化に伴い、11月以降、福岡エアポートホールディングが設立した運営会社・福岡国際空港㈱が事業を引き継ぐ。
2018年9月4日発行