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国内線保安検査の混雑緩和へ新方式 福岡国際空港


週刊経済2023年5月2日、9日合併号

搭乗券確認と手荷物検査を分ける「番台方式」

福岡空港を運営する福岡国際空港㈱(=FIAC=福岡市博多区、永竿哲哉社長)は、4月20日から国内線保安検査の混雑緩和を目的にした新方式「番台方式」をスタートさせた。
福岡空港は現在、航空需要の急回復を背景に人員不足による保安検査場の人員不足を背景に、早朝や週末の夕方を中心に30分程度の混雑が常態化し、改善策が課題とされてきた。
新たにスタートした「番台方式」では、保安検査場に入る前に搭乗券を確認できる場所として「番台」を設け、搭乗券の確認と手荷物検査を分離させることで、検査にかかる時間短縮を目指すという。FIAC広報課によると、この方式で1時間の検査人数が従来の150人程度から170人程度になるという。また、「番台方式」は、今後、導入を予定しているスマートレーン導入に必要な運用方式としており、スマートレーン供給開始時にスムーズな導入ができることも期待している。4月20日から南保安検査場から開始し、4月25日からは北保安検査場でも導入するという。