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国内統括部門の拠点を福岡市に設立 香港・MCPホールディングス
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週刊経済2021年3月2日発行
チーム福岡設立後、初の進出企業
香港に拠点を置くアジア最大の独立系資産運用会社・MCPホールディングスは2月12日、福岡市に国内統括部門の新拠点を設立することを正式決定した。
国際金融機能の誘致を目指す産学官連携組織・チーム福岡(麻生泰会長)設立後、初めて進出する金融関連企業。今年4月以降、福岡市に本社機能を持つMCPジャパン・ホールディングス・リミテッド(仮称)を設立。事務所を開設するほか、対アジアビジネスを見据えた事業拠点も市内に設置する予定。進出に合わせ、福岡市中央区大名1丁目のFukuoka Growth Nextで開かれた福岡市主催の記者会見にはチーム福岡の麻生会長、発起人代表の一人・九州電力の池辺和弘社長、福岡市の高島宗一郎市長がそろって出席。連携組織発足後、初めての進出に歓迎の言葉を述べ、同社の進出によって金融関連企業の進出に弾みがつくことに期待を寄せた。
香港からオンラインで会見に臨んだ同社の越智哲生代表取締役最高経営責任者は「私たちが考える金融センターとは従来の中央集権的な拠点ではなく、ヒト、モノ、カネの結節点として機能できるかどうか」とした上で、「福岡は東京、アジアの他都市に比べて場所的に魅力的であることもさることながら、クリーンエネルギーへの取り組み、産学官連携による積極的な誘致活動なども支出の決め手となった」と進出の経緯を話した。
同社は2004年10月設立。香港・コーズウェイベイに本社を置き、香港、韓国、米国に拠点を展開、昨年12月末現在の資産運用額は5619億円で独立系の運用会社としてはアジア最大規模。役職員数は100人。