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国内初の4系列統合集配センターが完成  西日本新聞総合オリコミ    10月15日に本社統合移転


 西日本新聞社系列で折り込み広告業の株式会社西日本新聞総合オリコミ(大野城市仲畑2丁目、松永榮一社長)が香椎パークポートに建設していた新集配センターが9月30日に完成した。国内では初めて、新聞社4系列の折り込み広告会社を集約する。
 同社は2011年11月に西日本新聞系列の折り込みグループ7社が合併して発足したが、分散していた各社を統合集約する拠点が必要だったことから、新本社・新集配センターの建設に踏み切った。新集配センターには、西日本新聞のほかに朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の各系列折り込み広告会社が入居する。系列の異なる会社を集約するのは業界初の試みで、トラックや配送設備の共同保有や合理化で大幅なコスト削減が見込めるという。
 場所は東区香椎浜ふ頭2丁目、市の公募用地で敷地面積は1万6500平方m、鉄骨一部2階建て、延べ床面積は1万2000平方m。投資総額は約29億円。10月15日付で本社機能を移転し、11月18日から物流事業を開始する予定。本社屋移転を機に組織改革し、営業本部は「地域営業部」、「広域営業部」、「企画推進部」の三部制に再編。物流事業を担う業務本部は「物流本部」に改称する。
 11月には新聞4系列の関係者を招いて完成式典を開く予定。同社は「厳しい環境の中で、生き残りをかけて建設した施設。集約し、団結した九州の広告折り込み業界の活力を、全国に示す機会になれば」と話している。