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国内初の電子タクシーチケットサービス 勝山自動車
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福岡市のコモニーと連携、9月から
勝山タクシーを運営する勝山自動車㈱(北九州市小倉北区米町1丁目、廣石敏文社長)は9月3日、利用者と支払いを分離した電子タクシーチケットサービスを運用開始した。
インターネットシステム開発の㈱コモニー(福岡市博多区東光2丁目、藤原秀司社長)が開発したキャッシュレス決済技術「Commoney(コモニー)」を使用したもので、同様の電子タクシーチケットの稼働は国内初。
タクシーを利用する人(乗客)と支払う人(電子チケット発券者)が別々に分かれている点が最大の特徴。勝山タクシーの配車アプリから発券者が電子チケットを発券し、利用する人のスマホに「送信」(譲渡)。利用者は車内に掲示してあるQRコードにスマホをかざして決済画面に行き、受け取ったチケットの額面内で決済する。決済した情報は支払う人のスマホに送られ、かかった実額分のみ、クレジット口座から引き落とされる仕組み。
利用する人と支払う人を分離した点、電子マネーの「送金」でなく、チケットを「送信」(譲渡)する点、また、実額分のみ決済できる点は、「Commoney(コモニー)」内で使われているビジネスモデル特許による。このビジネスモデル特許は、髙光産業㈱(福岡市博多区、妹尾八郎社長)が所有するものを活用した。
勝山自動車の廣石社長によれば、今回の電子タクシーチケットサービスでは、親族が発券者となり、高齢者の移動(通院、買い物)や子供の移動(塾帰りなど)での利用が見込まれるという。
廣石社長は「言わば思いやりのキャッシュレスだ。お客様によりそうサービスで、住みよいまちづくりに貢献したい」と語った。
2019年9月10日発行