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国の指定文化財に登録見通し 上川端町の「博多遺跡」


週刊経済2023年11月7日発行号

市内指定文化財は14例目

旧冷泉小学校跡地で発見された石積遺構「博多遺跡」(福岡市博多区上川端町)が来年3月、国の指定文化財に登録される見通しとなった。
国の文化審議会が、10月20日に開催された文化財分科会(佐藤信会長)で文部科学大臣に答申したもの。この石積遺構は、11世紀後半(平安時代後期)に国内唯一の貿易拠点だった博多の港湾施設。出土遺物には、大量の貿易陶磁器のほか日宋貿易の主要な輸出品だった硫黄などがある。指定面積は961㎡で、当時の海岸線に面して石垣状に積み上げている。今回の登録で、市内にある指定文化財は14件となる。