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嘉麻市に新消防学校が完成、総工費70億円  福岡県    備蓄倉庫や救助訓練施設、ヘリポートを整備


 福岡県が嘉麻市に建設していた消防職員や消防団員の訓練学校、「消防学校」の新校舎が4月1日に完成し、同月10日に完成記念式典を開催した。
 県の旧消防学校は福津市に立地していたが、建設後40年以上が経過し老朽化しており、近年大規模化する自然災害や救急業務の増加・高度化などのニーズの変化に対応するため、嘉麻市牛隈の旧県立嘉穂工業高校の敷地を活用して新校舎を建設していた。敷地面積は8万3736平方mで建物は従来の約2・2倍に広がった。6階建てで延べ床面積は1万6158平方m。総工費は約70億円。旧嘉穂高校の校舎や体育館を改修して活用した一方、新たに救援物資を集めるための備蓄倉庫、倒壊家屋からの救助を想定した救助訓練施設などを整備。他にも、水難救助訓練用のプール、屋内訓練場、ヘリポートなども整備し、災害対応の訓練設備や、防災拠点としての設備を充実させた。定員は150人で、今年度は123人が入校した。
 小川洋知事は式典のあいさつで、「まさに全国に誇る消防学校が完成した。皆さん(新入校生)はこの施設を十分に活用し、消防防災に関する知識と技術の向上を図り、現場においてその力を遺憾なく発揮してほしい」と期待を語った。