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営業収益は0・4%減の88億6700万円 福岡リート投資法人8月期


週刊経済2021年10月26日発行

営業経費削減で増益

地域特化型リートの福岡リート投資法人(福岡市博多区住吉1丁目、松雪恵津男執行役員)の2021年8月期決算は、売上高にあたる営業収益が前期比0・4%減の88億6700万円、経常利益は同5・2%増の28億1700万円で減収増益となった。
6月に実施した、キャナルシティ博多・B グランドビル(共有持分約88%)と天神西通りビジネスセンター(底地)の資産入替による収益剥落などで微減収となったが、運用力による営業費用削減などで、営業利益は4・7%増の32億400万円、当期純利益は5・3%増の28億1600万円と増益を確保。1口当たりの分配金は3539円で予想比1・1%増、前期を5・3%上回った。また保有するオフィスビルの稼働率も99・9%と前期をさらに上回り、テナントの賃料改定も増額を維持した。
今期(21年9月~22年2月)は商業施設のリニューアルを進めており、施設の売上増、それに伴う賃料収入の増加を見込んでいるが、売却したキャナルシティ博多・B グランドビル分の収益と売却益の剥落で営業収益は2・8%減の86億2100万円を予想している。減収に伴って営業利益は1・5%減の31億5600万円、経常利益は1・1%減の27億8700万円、当期純利益は1・1%減の27億8600万円と減益を見込み、1口当たりの分配金は3500円を予想している。