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営業収益は前期比64%増の512億円 福岡国際空港
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週刊経済2024年6月5日発行号
営業利益ベースでは黒字化
福岡国際空港㈱(福岡市博多区下臼井、田川真司社長)の2024年3月期決算は、営業収益が前期比64%増の512億円で増収、経常損失が8億円(前期は91億円の赤字)で赤字幅が縮小した。営業利益は65億円(前期は19億円の赤字)で、営業利益ベースでは民営化以降初めて黒字化した。
売上高にあたる営業収益は、旅客数増加で過去最高を記録。23年度の旅客数は、国内線が前年度比13・7%増の1787万2000人で、18年度比では0・3%減と、コロナ禍前に近い水準まで回復した。国際線は前年度比約3倍の706万5000人で、18年度を2・1%上回った。営業収益のうち航空収入は20億円増、不動産収入は38億円増、事業収入は140億円増。事業収入の増加分では免税店(125億円増)が多くを占めた。当期純損失は、国際線増改築に係る除却損等の特別損失20億円を計上したため24億円の赤字となったが、赤字幅は22年度の91億円から縮小した。
24年度の計画では、営業収益が0・9%増の518億円、営業利益が87・6%減の8億円で、当期純損失は70億円の見通し。旅客数は国内線が3・5%増の1724万人、国際線が4・3%増の737万人を見込んでいる。中期事業計画(25年度~28年度)における計画値では、26年度に当期純損失の黒字化を目指している。