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営業力強化で増収増益  メディアファイブ    経常は64%増の過去最高益に


 システム開発、ITエンジニアの提供事業のメディアファイブ株式会社(福岡市中央区天神3丁目、上野英理也社長)の08年5月期決算は、売上高が10億9100万円で前期比13・6%増、経常利益が4900万円で同64・0%増の増収増益となった。
 SES(システムエンジニアリングサービス)事業を中心に、ITエンジニア志望の未経験者の獲得、ITエンジニア育成カリキュラムの充実、資格取得を進めるなど営業力の強化が奏功し売上増となった。経常利益は上場費用が膨らんだ前期の反動で過去最高益となった。同社では今決算に伴い、1株につき1000円の配当を実施する。これは06年10月の上場以来初の配当で、これまで内部確保の充実を優先してきたが、安定した利益を維持しているため株主への利益還元に踏み切った。同社では「顧客満足の高い優秀なITエンジニア育成を継続的に実施することが各事業の拡大に繋がると考えているので、研修カリキュラムの充実を強化する方針。また、独自の教育ノウハウ生かし、情報サービス業界が慢性的に抱えている人材不足の解消に繋がるような企業向けの人材育成を進めていく」と話している。
 今期は、福岡市内を中心に既存顧客の拡大や首都圏企業の新規開拓に注力して、売上高は前期比10・7%増の12億円、経常利益は同11・5%減の4300万円を見込んでいる。