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名古屋に「西鉄ホテル クルーム」の2号店  西日本鉄道    約60億円投じ、18年夏開業予定


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は2018年夏、総投資額約60億円を投じてホテル事業の新ブランド「西鉄ホテル クルーム」の2号店を名古屋市中区錦3丁目に出店する。
 中期計画で海外を含めたホテルの新規開発を重点戦略の一つに位置付けて店舗拡大を図る一環。新規出店する西鉄ホテル クルーム 名古屋(仮称)は、名古屋地区では西鉄イン名古屋錦に続く2店舗目、新ブランドのクルームとしては今年1月にリブランドオープンした博多(旧西鉄イン博多)に続く2店舗目。クルームは多様化するニーズに対応し、ビジネス客に加え、感性豊かな女性や滞在の楽しみを求める観光客など、よりこだわりを求める顧客をターゲットに設定し、眠りだけではなく、ホテルで過ごす場面を重視したコンセプト型ホテルを志向しており、国内客、インバウンド客ともに近年増加傾向にあり、年間宿泊者数が700万人を超え、国内有数のホテルマーケットとなった名古屋市において、その取り込みを図る。
 新ホテルは名古屋を代表する繁華街の栄・錦エリアの北端に立地。鉄骨造地上14階地下1階建てで、延べ床面積が約7000平方m。1階がホテルエントランスとフロント、ラウンジ、2階がレストランとビジネスラウンジ、3~13階が客室、14階が大浴場となっている。客室数は242室で、観光客やインバウンドのニーズに対応して全室ダブル(198室)とツイン(44室)による構成とする。客室内はトイレ、洗面台、バスを独立させるなどゆったりと寛げる滞在空間とするほか、ラウンジスペースや最上階の大浴場を設置することで、居心地がよく心身ともに癒される空間を創出する。来年4月に着工し、18年夏の完成・開業を目指す。運営は株式会社西鉄ホテルズ (福岡市中央区、吉村達也社長)が担う。
 西鉄ホテルグループでは現在、フルサービスの「西鉄グランドホテル」、都心型の「ソラリア西鉄ホテル」、コンセプト型の「西鉄ホテル クルーム」、宿泊特化型の「西鉄イン」の4ブランドを国内17店舗、海外1店舗の計18店舗を展開。来年春に京都市中京区に「ソラリア西鉄ホテル京都(仮称)」、18年度中にタイ・バンコクに「ソラリア西鉄ホテルバンコク(同)」の開業を予定しており、今後も国内他エリアや、東南アジアを中心とした海外で新規出店を加速させる計画。