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吉永氏が新局長に就任、「〝面〟で観光振興を」 九州運輸局


週刊経済2023年1月24日発行

前職は海上保安庁交通部長

九州運輸局(福岡市博多区博多駅東)は1月17日、昨年12月20日付で新局長に就任した吉永隆博氏の就任会見を実施した。
前局長の鈴木史朗氏が、長崎市長選挙へ出馬するために辞職したことに伴う人事となった。吉永氏は茨城県出身。1967年3月2日生まれの55歳。東京大学法学部卒。91年運輸省(現・国土交通省)入省。自動車局安全政策課長や海事局総務課長を歴任し、2020年から海上保安庁交通部長を務めた。
吉永局長は就任のあいさつで、「まずは安心安全が第一。陸海空の全てのモードで、原点となる安心安全を徹底していく」と最初に話した。九州の観光戦略については、全国旅行支援や水際対策の緩和などの国の動きに加え、七隈線延伸開業、世界水泳開催、TSMC新工場の竣工、長崎スタジアムシティの開業、ツール・ド・九州の開催などを「地域の明るい兆し」として挙げ、「これらの波及効果をしっかりと引き出し、運輸と観光で九州を元気にしていく」と方針を掲げた。また、インバウンドの本格的な回復に向けて、「九州各県には見る、食べる、買うなどの独自の魅力が備わっている。ただ、今後は如何に九州全体を周遊してもらえるかが大事で、点や線ではなく、面的な広がりを持ったプロモーションを展開できれば」と考えを語った。