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台湾人インバウンド拡大へ、現地で無料情報発信 ジーリーメディアグループ


韓国人客減少を受け政府が対策

訪日台湾人・香港人向け日本観光情報メディア「樂吃購!日本」(ラーチーゴー!日本)を運営する㈱ジーリーメディアグループ(東京都渋谷区、吉田皓一社長)は、「訪日プロモーション緊急支援キャンペーン」の一環で、台北市に展開するアンテナショップ「ミチカフェ」店内に、ポスターや観光パンフレットを展示するスペースを無料で提供するプロモーションを始める。第1弾は九州全域の自治体限定で、12月3日より展示事業者の募集を開始する。
日韓関係の悪化に伴う韓国からの訪日観光客の急減を受けた政府の対策によるもので、重点的なシティプロモーションで台湾人旅行客の拡大を図り、観光業への影響を緩和するのが狙い。特に韓国人観光客減少の影響が大きかった九州から、先行してプロモーションの参加事業者を募ることが決まった。申込期限は12月27日。採用された展示物は来年1月1日から3月31日まで、掲示・設置される。
同社が実施した調査では、訪日台湾人観光客のうち、九州に訪れたことがない割合は約半数に上り、訪れたことがある台湾人も「5回目以降の訪日」で九州を選んだと答えた割合が約2割に上った。同社は「台湾人の訪日旅行の目的地として、まだまだ伸びしろがある地域。現地での情報発信の機会を活用してほしい」と話している。

2019年12月10日発行