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台湾ベンチャーの迷惑電話対策アプリの実証実験  福岡市


海外番号に対応、3カ月無償提供

福岡市は7月31日、先端技術の導入を促進するための支援制度、「実証実験フルサポート事業」において、台湾の有力ベンチャー・Gogolook(ゴーゴールック、ジェフ・クオCEO)が開発した迷惑電話対策アプリ「Whoscall」を用いた迷惑電話や偽電話詐欺防止に向けた実証実験を開始した。
「Whocall」は日本で唯一、海外番号の識別ができるアプリで、迷惑電話と識別した着信をブロックする機能などを搭載。自国以外の番号を経由した詐欺電話等に対応できる強みから、これまで全世界で8千万ダウンロードを超えるシェアを獲得しており、2015年から5年連続でアップル社の「APP Storeベストアプリ」に選ばれている。特に昨今はコロナ禍に乗じた詐欺電話が全世界で横行しており、同アプリは今年1月以降、2億円を超える悪質な電話を識別・ブロックしている。
今回の実証では、本来有料(月額100円から)であるWhocallのプレミアム版を福岡市民を対象に3カ月無償で提供。期間終了後に対面でのインタビュー調査などを実施し、アプリで検出した情報やアンケート、インタビュー調査の結果をもとに効果を検証する。8月1日から実証実験に協力するモニターの募集を開始した。
福岡市は総務企画局は「最近、コロナ禍に乗じた詐欺を行う海外の回線を使った迷惑電話が急増しているので、市としても対策を検討してきた」と話している。Gogolookは12年に台北市で設立。資本金10億円、従業員数は70人。

2020年8月11日発行