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受注好調、収益改善で5期連続の増収増益 九電工・西村社長
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売上高4000億円が射程圏に
㈱九電工(福岡市南区那の川1丁目)の西村松次社長はこのほど、ふくおか経済インタビューに応じ、2017年を「好調な景気が続く中、あらゆる面で好調だった」と振り返り、「この状況をさらなるチャンスととらえ、売上高4000億円を目指していきたい」と話した。主なやり取りは次の通り。
—2017年を振り返って。
西村 建設業界の景気は4年くらい好調に推移している。2〜3年前まではスーパーゼネコンも含めて、以前の赤字工事とはいかなくても、すぐに回復というレベルには至ってなかったが、ここに来て概ね良い決算を残している。当社の業績も好調だった。3月末の株価は3000円前後で推移したが、現在は5000円を超えるレベルまで上昇している。市場からも評価されているものと受け止めている。
—17年9月期の中間決算は増収増益だった。
西村 想定通りの利益を確保することができた。好調な受注を背景に、結果として売上高1593億円、営業利益132億円ともに上向き傾向が続いている。この状況を維持させながら、さらに上積みを図りたい。
—部門別の状況について。
西村 最大の原動力となっているのは一般電気工事。顕著な伸びを見せているのが空調管工事。電工会社では一般電気工事で全国3位、空調管工事でも全国5位にラインクインした。両方ともベスト10入りしたのは当社だけ。また、太陽光発電関連の受注案件も多く残っている。
—現在、施工中の大型プロジェクトについて。
西村 東京の国立競技場をはじめ、大手メガバンクのデータセンター、流通大手のショッピングモールの電気、空調管工事など。九州では福岡空港国内線ターミナル再整備事業をはじめ、熊本では桜町再開発、鹿児島では地元金融機関の本店建て替え工事などを手掛けている。また、南九州ではメガソーラー関連の受注も多くある。
—18年の展望について。
西村 建設業界は、まだまだ景気が良い状況が続きそう。この状況をさらなる飛躍のチャンスととらえ、今季売上高3700億円、19年度売上高4000億円を目指していきたい。首都圏での営業強化に加え、16年4月開設の名古屋支社の受注も伸びている。近い将来には支店に昇格させるレベルまで持っていきたい。それから山陽本線沿線の姫路、岡山地区は当社にとって空白地帯。営業所を設ける準備も整えている。
2017年12月26日発行