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収益性改善し経常利益27倍  リンガーハット    店舗減響き減収


 株式会社リンガーハット(福岡本社・福岡市博多区豊1丁目、米濱和英会長兼社長)の10年2月期連結決算は、売上高が前年比8・5%減の323億83百万円、経常利益は27倍の7億83百万円で減収増益となった。
 08年度に不採算50店舗を閉鎖した影響が残り減収となったが、店舗閉鎖と全体的なコストダウンによる収益性の改善で経常利益は大幅増益となった。新規出店はテナント出店を中心に13店舗、閉店は4店舗で計557店舗(10年2月末時点)。出店を強化しているフランチャイズ店は119店舗となった。
 主力の長崎ちゃんぽん事業が従来の新商品販売に加え野菜と小麦の国産化が奏功し来店客が増加。特に第4四半期の3カ月間は連続して目標売上高を上回るなど好調に推移したが、08年度からの大幅な店舗減少が影響し売上高は前年比8・8%減の226億31百万円だったが、営業利益は約27・6倍の8億54百万円と大幅な増益となった。とんかつ事業は新メニューが好調だったが、繁忙期(7~8月)の天候不良や消費者の低価格指向が影響し売上高は7・7%減の94億4百万円、営業利益は21%減の8億51百万円。新分野の和食事業の売上高は4%減の2億1百万円、営業損失は31百万円(前年度は79百万円)となった。
 2012年に50周年を迎える同社では1店舗あたりの売上高増を今期中に計画。ロードサイド型、駅前都心型、ショッピングセンター内のフードコート型の各スタイルに合った施策を実施することで、売上高は前年比3・9%増の336億6千万円、経常利益は27・6%増の10億円の増収増益を見込んでいる。当期純利益見込みは6億8千万円。