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収益とも3年連続で2ケタ増の増収増益  新栄住宅    今期は流通・仲介事業を強化


 福岡市中央区大名2丁目の地場大手マンション開発・新栄住宅株式会社(木庭義晶社長)の2014年9月期決算は、売上高が前期比11・8%増の66億9300万円、経常利益が同35%増の6億9300万円となり、収益とも3期連続で2ケタ増の増収増益だった。
 分譲マンションの販売戸数は前期に比べて8戸多い225戸で、そのうち新規分譲が前期に比べ35戸多い224戸。土地売却分を除く分譲事業の売上高は、同26・6%増の57億9900万円だった。賃貸事業の家賃・地代収入は同6・5%増の7億4700万円。流通・仲介事業では手数料収入が同3・3%減の2900万円だったが、中古不動産の買取再販で5戸分の1億300万円を計上した。利益面では販売棟数の増加で現地案内費や13年入社の新入社員の人件費、仲介システム導入などで一部の販管費は増えたが、前期支払いの仲介手数料や熊本市、長崎県大村市の滞在費がなくなったことなどから販管費全体は減少した。
 今期は、収益物件として昨年3月のビジネスホテル購入に続き、昨年12月にレジデンシャル系(住居系)収益物件2棟(32戸、26戸)を購入し、今年2月にも1棟の購入を計画。流通・仲介事業では買取再販を強化し、新築営業社員を流通部に異動させるなど仲介事業の売上拡大を図る。また、関連会社・新栄総合管理が展開するマンション管理では、昨年11月に管理戸数6110戸・98管理組合に達し、今後も積極的に拡大を図る方針。一方、マンション開発では次期プロジェクトととして熊本市内に計画しているが、開発時期など詳細は未定。今期売上高は45億円、経常利益は4億7000万円を見込んでいる。