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収益とも2けた台の伸びで増収増益 リックス4~6月期
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週刊経済2022年9月13日発行
売上高は100億円突破
福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(安井卓社長)の2022年4~6月連結決算は、売上高が前期比12・4%増の100億3600万円、経常利益が同44・9%増の7億3900万円の増収増益となった。
営業利益は同27・3%増の5億4600万円、純利益は同42%増の4億9100万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が同5・8%増の28億2400万円。整備部門だけでなく操業部門への営業活動に注力した結果、操業予備品や各種メンテナンスの販売が伸びたほか、圧延ロール、海外製缶品や熱延工程向け特殊バルブなどの販売が売上増に寄与した。
自動車業界向けの売上高は同4・5%増の17億2300万円。CASE市場で注目されている電池やモーター分野への営業、提案活動に注力した結果、モーター製造部門へのディスペンサーの販売拡大をはじめ、制御部品などの修理ビジネスが売上増に寄与。電子・半導体業界向けの売上高は同15・4%増の15億1600万円。修理・再生ビジネスに加え、現場、設備、保全部門に対して営業活動に注力した結果、半導体製造装置用シール材やオリジナル品のロータリージョイント類の販売が増加した。
ゴム・タイヤ業界向けの売上高は同11・2%増の6億6100万円。前期に続き開発案件のフォローや新規案件、設備投資に関する営業活動に注力した結果、加硫機用バルブや流量計の販売が売上増に貢献した。工作機械業界向けの売上高は、同37%増の5億6600万円。工作機械の複合化の要求に対応する多ポートのロータリージョイントの営業、開発に注力した結果、回転継手の売り上げが増えたことに加え、クーラントポンプの売り上げも増加した。
高機能材業界向けでは医薬・化粧品分野の開拓に加え、修理・再生ビジネスにも注力し、空気清浄機や洗浄装置の販売増のほか、冷間等方圧加圧装置の工事案件などが売上増に貢献。売上高は同36・4%増の5億700万円となった。環境業界向けでは近年重要視されている環境産業、エネルギー産業への深耕に注力した結果、排ガス処理工程へのフィルタ類の販売やバイオマス施設へのジャバラの販売、半導体製造工場向けベッセルの販売などが売上増に寄与。売上高は同35・3%増の5億3400万円となった。紙パルプ業界向けでは最先端のバイオマス素材のCNF分野やエネルギー分野への商材開発に注力した結果、パルプ設備補修案件の受注などで売り上げを確保したものの、ボイラー設備機器の減少などの影響を受け、売上高は同10・3%減の2億1300万円だった。
今期の売上高は同9・8%増の439億円の見込みで、経常利益は同3・8%増の31億円を見込んでいる。